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雑穀の移植栽培 生産者のサポート強化 プロ農夢花巻事業本部
2021年6月10日
―雑穀の移植栽培を模索
JAいわて花巻の子会社、JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部は、平成29年度から雑穀の移植栽培を本格的に行っています。
全国から需要があるものの高齢化などで栽培面積は減少傾向にあるため、機械化体系による移植栽培を模索。令和2年度は「タカキビ」の移植栽培を確立し、ほぼ全ての栽培工程を機械化するなどの成果を上げました。除草作業を小まめに行ったことが功を奏し、反収は令和元年度と比べ、平均で25%、多い所で121%増加しました。
雑穀は直播栽培が一般的ですが、移植栽培だと種まき後の間引きや除草などの作業を減らせるほか、種まき後に大雨などで種が流失する恐れがなくなるなどのメリットがあります。移植時に畝間を70cmにすることで管理機などの機械で作業でき、省力化にも繋がります。
―生産者をサポート
同社は、5月中旬~下旬に「タカキビ」と「モチアワ」を自社栽培分を含む計993枚(約4.8ha分)に播種。6月3日から同市内の8生産者に出荷しています。生産者にポット田植え機や管理機の貸し出しを行うほか、JAの営農指導員とともに圃場巡回を行い栽培指導を徹底するなど、収量を確保するために生産者のサポートを行う予定です。
~播種作業の様子はコチラから~
―移植作業を行う
6月7日には、花巻市の圃場で移植作業を実施。同社の職員2人がポット田植え機を使い、「モチアワ」を約30aの圃場に植えました。
田植え機は雑穀用に改良。畝間を確保するために4条植えを2条植えにしているほか、爪を幅広で深植えできる特注品に変更しています。土づくりにもこだわり、細かい土に植え付け活着が早まるように移植当日に耕起しました。
今後は、1週間~10日ごとに管理機を使って除草作業を行う予定。10月上旬~中旬には、コンバインを使った刈り取りを予定します。
同社雑穀園芸部の伊藤満部長は「圃場管理を強化し、農業者の所得増大に繋げたい。今後もJAや関係機関と連携して栽培技術を普及し、機械化体系をPRしていきたい」と話しました。