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二子さといも生産組合総会 GI保護制度登録へ向けて

2017年3月13日

 岩手県北上市二子地区の二子さといも農家を中心に構成する二子さといも生産組合は3月8日、JAいわて花巻二子支店で通常総会と「二子さといも」の地理的表示(GI)保護制度登録に向けた研修会を開きました。

 総会に先立ち、28年度成績優秀者表彰8人を表彰。代表して販売金額最優秀者の小原富美雄さんと販売金額優秀者の及川京一さん、品質優秀者の及川徳康さんと菅原徳夫さんを表彰しました。

 総会には同組合員やJA,北上市など約50人が参加しました。平成28年度はテレビや新聞での積極的な宣伝で、「秋の味覚」の代表としての全国的な評価が更に高まったほか、天候に恵まれたこともあり、組合では販売数量が前年比124%の155t、販売金額が前年比129%の5900万円となりました。29年度は「味へのこだわり」を信念に高品質生産や共同販売の数量拡大などに力を入れ、販売数量を前年度実績より45t増の200tを目指すことを確認しました。

 瀬川栄一組合長は「組合員数や面積は減っているが、平成28年度は高い単価となった。GI保護制度登録に向けてさらなる品質の向上と均質化を目指そう」と呼びかけ、来年度の飛躍に期待を込めました。

 また、役員改選も行われ、組合長に高橋豊さんを選任しました。

 研修会では、GI保護制度登録に向けて、二子さといもの品種特性と栽培方法の示し方や、生産工程管理の定義と適合性の確認方法などについて考え方を示しました。また、生産工程と管理記録の確認方法や商品へGIマークを表示する方法などの案を生産者に示しました。

 

豆知識①~二子さといもとは?~】

 二子さといもは北上市の特産品として位置付けられ、同市二子地区を中心に栽培されているサトイモのことです。全国的に珍しく栽培も難しい赤茎の品種で、強い粘り気ともちもちとした食感が特徴です。ふるさと納税やギフトなどで人気が高まっています。


豆知識②~GI保護制度とは?~】

 GI保護制度は、農林産物や食品のうち、名称から産地を特定でき、品質の特性が産地と結び付いているものを知的財産として保護する制度です。平成27年6月1日から施行されており、登録されるとGIマークを使用でき、他産地と差別化できるなどのメリットがあります。北上市と関係団体は、二子さといもを地域の宝として保護し振興していくための活動を重ねてきており、品目の特性や地域の歴史が同制度の趣旨に沿うと考え、登録に向けた活動を進めています。


豆知識③~ふたごいものこ母ちゃんの会】

 二子さといも生産組合員や地域住民の女性で構成する「ふたごいものこ母ちゃんの会」は、二子さといもをもっと知ってほしい、味わってほしいと二子さといもを使用した料理を「二子の里いものこまつり」など、さまざまなイベントに出向いて振る舞っています。

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