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雪を資源に 豪雪地域西和賀で雪を使った天然冷蔵庫「雪室」への雪入れ開始
2017年3月8日
日本屈指の豪雪地帯・岩手県西和賀町のJAいわて花巻西和賀統括センターでは、
3月7日、雪を活かした天然冷蔵庫機能を果たす「雪室(ゆきむろ)」の雪入れ作業を行いました。
雪室は、同センターの敷地内にあり、農作物を貯蔵しています。
西和賀町は、3月にも2㍍近い積雪があったり、毎年5月半ばまで雪が残っている豪雪地帯です。
雪室は、厄介者とされる雪を地域資源として活用しようと、
JA西和賀統括センターが昭和56年から取り組み始めました。
室内温度は約3度に保たれ、湿度が高いため、作物のもちが良いとされており、また、エアコンを使わず環境に配慮している点など、多方面から視察も訪れ注目を浴びています。冷蔵機能は9月末から10月まで続く予定です。
雪室への雪入れ作業は、JAいわて花巻の職員や、町の除雪作業員など約10人が除雪機やブルドーザーなどの重機3台を使って、同センター敷地内の雪堆積場から雪約200tを運び、雪室へ詰め入れました。
雪室には、11月に収穫したリンゴが貯蔵され4月下旬に出荷されるほか、
同町特産のリンドウやグラジオラスなどの花きや球根、イチゴなどの集荷物が市場出荷するまで保管されます。また、同地域には同様のJAの氷室施設があと一つあります。
JA米穀園芸販売課の柿澤邦広課長は
「やっかいものとされる雪を活用し、地域資源として、逆転の発想でうまれた取り組み。豪雪地帯の環境と雪国に生きる人の知恵がつまっている」と話しました。