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持続可能なコメ生産目指し 水稲初冬直播き講習会

2026年6月24日

 
 岩手大学農学部とJAグリーンサービス花巻は6月23日、花巻市鍋倉の(農)なべくらが保有する実験圃場(ほじょう)で、水稲の種子を前年の積雪前に直播(ちょくは)する「初冬直播(じかま)き栽培」の現地講習会を開き、関係機関や生産者ら約30人が参加。昨年11月に播種(はしゅ)した水稲の生育を確認し、栽培方法を学びました。
 
生育の様子を確認する参加者たち
 
 同日は、同大の下野裕之教授が栽培方法や技術の活用方法を説明しました。「初冬直播き栽培」は直播した種子を土の中で越冬させ、翌年に発芽・苗立ちさせる新しい作型。育苗や移植作業が不要となり、資材費の削減にも繋がるほか、水稲栽培において作業が集中する春に労働力を分散させることができるため、稲作生産者の高齢化に伴い、大規模経営体に農地集約が進む中、限られた労働力でも作付面積の拡大が図りやすくなります。
 
栽培方法を説明する下野教授
 
 JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部の畠山譲本部長は取り組みの成果を紹介しました。同事業本部では、令和4年の冬から実証実験を開始。昨年は約60aの圃場で栽培し、10aあたりの収量は8.2俵(1俵60kg)でした。4作目となる今季は、約48aの圃場に昨年11月4日、10aあたり10.6kgの「ひとめぼれ」の種子を播きました。出芽までの期間が、長期に及ぶことに起因する雑草の防除対策などの課題も見られましたが、今年5月12日に無事出芽が確認されました。今作では反収の安定確保を目指し、技術体系の確立に取り組みます。
 
取り組みを紹介する畠山本部長
 
 同大の下野教授は「持続可能なコメ生産に向けた有力な手段の1つ。農業経営の規模拡大や安定化をはかる選択肢として検討してもらいたい」と呼び掛けました。
 
 

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