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色見生かして収穫 「紅いわて」目ぞろえ会
2025年9月9日
JAいわて花巻は9月8日、管内4会場でリンゴ「紅いわて」の目ぞろえ会を開きました。
花巻市東和町の同JA東和町支店で行われた目ぞろえ会には、同JAとJA全農いわての職員、生産者ら15人が参加し2025年度産「紅いわて」の選果基準を確認しました。
目ぞろえ会に先立ち、JA全農いわての職員が販売情勢について説明を行いました。これまでの本県産他品種の動向から、高い販売単価が期待できるとして、収穫遅れによる軟化で評価を落とすことがないよう、早めの作業を促しました。
JA職員は収穫期の注意点について説明しました。今年産は昨年に比べると1週間程度生育が遅れているものの、おおむね平年並みとなっています。8月の水不足の影響を受け小玉傾向にあるが、デンプンの消失具合は順調で糖度が高い傾向にあるため、内部品質は期待ができると説明しました。早生や中生品種は花の満開日から起算し収穫日の目安が立てられるとして、計画的な作業を促しました。濃い紅色に色づく「紅いわて」の品種特長を最大限に生かすため、着色度合いを重要視した収穫を呼び掛けました。
病害虫の防除についても説明を行いました。県内では褐斑病やハダニ類の発生が散見されているため、早急に薬剤散布と被害果の摘み取りにより防除を実施するよう説明しました。これまで選果場に集荷された他品種についてもダニの付着が見られたとして、収穫した果実をよく観察し、混入を防ぐよう呼び掛けました。また、スモモヒメシンクイによる被害果は加工用としても出荷不可となるため、昨年被害があった園地や気温が高く推移する場合は薬剤で防除を実施するとともに、園地の観察を徹底し、被害果が見受けられた際には関係機関への連絡を促しました。

現物を手に選果基準を確認する参加者たち
目ぞろえは現物を使用し行われ、選果基準について意識統一をはかりました。着色や傷、果形などの要点を確認し、集荷された果実は全て鮮度保持処理を実施するため、食味の仕上がりを重視した収穫の徹底を呼び掛けました。