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高温と感想対策呼び掛け ミニトマト栽培講習会
2025年8月19日
JAと県中部農業改良普及センターは8月18日、花巻市内の2会場でミニトマトの栽培講習会を開きました。
花巻市石鳥谷町の石鳥谷東支店で行われた講習会では、同センターの職員が講師を務め、8月下旬以降の管理方法について確認しました。
今年は平年に比べ気温が高く推移し、降水量が少なかった。高温や圃場の乾燥によって、果実が緑色のまま着色しない、グリーンバック果が多発しているとして、ハウスの開口部を開放することで熱だまりを解消し、積極的なかん水を行うよう促しました。乾いた土に多量のかん水を一度に行うと根を弱らせ、草勢の低下や障害果の発生を助長するため、少量のかん水を複数回行うことを指導しました。

栽培管理を説明する県中部農業改良普及センターの職員
病害虫の発生にも注意を促しました。ハウス内外の除草や被害果、茎葉の適切な処分により、発生と増殖を抑える環境作りを呼び掛けました。また、整枝を行うことで風通しや薬剤の通りを良くし、薬剤散布は10日程の間隔で定期的に行うなど防除の徹底を促しました。管内でカメムシ類の多発が確認されていることから、幼虫や成虫、被害果実が見られた場合は速やかに薬剤による防除と、卵を見つけ次第処分するよう呼び掛けました。
JA職員は出荷規格について説明を行いました。高温乾燥の影響により規格を満たした果実が減少し、出荷量が低下していることを受けて、今年よりA等級に次ぐ規格として、色むらや傷の選果基準を緩和した無印規格を新たに導入しました。果実自体はA等級を満たすが、へた落ちにより出荷不可であったものや着色不良果の受付範囲が広がるなど、生産者の手取り確保が見込めます。JA職員は「少しでも多く収入につなげるため、活用してほしい」と話しました。