ホーム > お知らせ・あぐり情報 > 高温と病害虫に注意 リンゴ現地講習会
お知らせ・あぐり情報 News
高温と病害虫に注意 リンゴ現地講習会
2025年7月22日
JAと県中部農業改良普及センターは、7月15日から18日の4日間、管内24会場でリンゴの現地講習会を開きました。
16日に花巻市大迫町の生産者、鎌田敬一さんの圃場で行われた講習会には、JA職員や生産者ら14人が参加し、摘果や誘引、病害虫対策などの生育管理について確認しました。

枝吊りを実演する職員と説明を受ける生産者たち
同日はJA職員が講師を務めました。今年は昨年に比べると生育が10日程遅れているものの、概ね平年並みとなっています。今後1カ月は、気温が高く推移する予報です。高温は花芽の形成に影響を及ぼすため、正常な花芽を形成するために早期に着果制限をするよう呼び掛けました。
収穫時期は品種ごとに異なりますが、早生品種の「紅ロマン」は8月中旬から収穫期を迎えると予想されています。収穫期は生育期間中の気温や日照時間、天候により左右されるため、気象状況と圃場をよく観察し、計画的な作業の実施を促しました。収穫予定の15日程前が葉摘みによる着色管理の開始目安となっています。葉摘みは段階を分けて行い、日焼け果を防ぐため、過度な実施は控えるよう説明しました。
病害虫についても注意を促しました。特にも褐斑病や斑点落葉病は高温多湿によって発生する可能性があります。発生が確認される前に薬剤散布による防除の徹底を呼び掛けました。また、管内の果樹類でカメムシの発生が多く見受けられるとして、圃場をよく観察し、飛来を確認した場合には、薬剤による防除を速やかに行うこととしました。農薬の使用には制限が設けられているため、使用回数に注意し実施するよう説明しました。
JA職員が圃場の樹を使用し、誘引や徒長枝の管理を実演しました。樹冠内部への日光の透過や薬剤散布の到達性を考慮したうえで、不要な徒長枝の剪除や枝吊り等の実施を呼び掛けました。