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中干し前後の管理確認 銀河のしずく栽培指導会
2025年6月19日
JAと県中部農業改良普及センターは6月18日、北上市内の4会場で県オリジナル水稲品種「銀河のしずく」の栽培指導会を開きました。
北上市滑田の生産者、下瀬川渉さんの圃場(ほじょう)で行われた指導会では、JA職員や関係機関、生産者ら24人が参加し、中干し前後の水管理と除草について確認しました。
同日は、県中部農業改良普及センターの職員が説明を行いました。田植え盛期の5月中旬は気温が平年並みからやや高く、根の活着は良好でしたが、5月下旬に気温が一時的に下がり、日照が不足したことで分げつの発生が停滞傾向にあります。6月以降は高温多照で推移しているため、浅水管理で水温を高め、分げつの早期確保に努めるよう呼び掛けるとともに、圃場の状態を確認し、1株に23本程の茎数を確保できしだい速やかに中干しに移行するよう指導しました。また、中干し後灌水する際は酸欠や根腐れなどの生育不良を防ぐため、1度に深水にせず間断灌漑を行い、徐々に水に慣らしていくよう注意しました。
このまま生育が進めば、幼穂形成期は7月上旬になるもようです。追肥に適した時期となりますが、実施する際は「銀河のしずく」の品質目標である玄米タンパク質含有率を超えないよう追肥量に注意し、過剰な施肥は避けるよう説明しました。幼穂形成期から減数分裂期は低温に弱い時期であるため、天気予報をこまめに確認し低温時には深水管理ができるよう準備を呼び掛けました。

生育の様子を確認する参加者たち
病害虫についても注意を促し、気温が高く推移しているため、昨年と同様に今年も斑点米カメムシ類の発生量が多い可能性があるとして、圃場周辺の除草を徹底し、雑草の種類に応じた除草剤の使用を促しました。
指導会後は圃場の様子を確認しました。参加者らは生育状況を確認しながら栽培管理の情報を共有していました。