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収量確保に向けて管理徹底 大玉トマト現地講習会
2025年5月28日
JAいわて花巻と県中部農業改良普及センターは5月27日、北上市二子町の同JAが委嘱する「農の匠」を務める鈴木茂さんの圃場(ほじょう)で、大玉トマトの現地講習会を開きました。
同日は、県中部農業改良普及センターの職員が説明を行いました。JA職員や関係機関、生産者ら17人が参加し、実際に圃場の様子を見ながら、生育管理の方法について確認しました。

生育の様子を確認する生産者など
今年は平年に比べ気温が高く推移したが、日照時間が少なく、降水量が多かったため、病害虫が発生しやすい天候が続いているとして、ハウス内外の除草や防虫ネットの設置など、農薬散布以外の対策も徹底するよう呼びかけました。また、日照不足により株が弱ることを防ぐため、樹勢維持に注意をはかり、収量確保につなげていくよう説明しました。
果実の生育には、葉で光合成により生産された同化産物を果実や生長点、根などに転流させる必要があります。同化産物は温度の高い部位に移動しやすいため、ハウス内の温度を光合成が盛んな午後に最高となるよう管理し、日の入り後に急激に温度を下げることで、葉温が低下し、果実や根への転流が促進され、養分を果実の生長に活かすことができると説明しました。また、花房の着果促進には、霧吹きを用いたホルモン処理が有効として、収量確保に向けて適時作業を促しました。
今後1か月も曇りや雨の日が多い予報となっている。草勢の回復には、摘花や摘果が最も有効であるとして、生育の様子を良く観察しながら作業のタイミングをはかり、樹勢をコントロールしていくよう呼びかけました。