ホーム > お知らせ・あぐり情報 > 草勢維持を意識し管理 ハウスピーマン現地講習会
お知らせ・あぐり情報 News
草勢維持を意識し管理 ハウスピーマン現地講習会
2025年5月23日
JAいわて花巻と県中部農業改良普及センターは5月22日と23日の2日間、花巻市と北上市の6会場でハウスピーマンの現地講習会を開きました。
22日に、花巻市石鳥谷町の生産者、高橋元一さんの圃場(ほじょう)で行われた講習会には、同JA職員や関係機関、生産者ら14人が参加し、実際に圃場の様子を見学、参考にしながら、収穫開始期の管理方法について確認しました。

栽培管理を確認する生産者たち
同日は、県中部農業改良普及センターの職員が説明を行いました。今年は、例年に比べ日照時間が短く、養分が不足しているとして、今後の梅雨時期や夏場の高温期に備えるため、草勢の維持を意識した栽培管理を呼びかけました。また、気温が高く推移したため、アザミウマ類やアブラムシ類などの害虫の発生が早まっており、注意深く圃場の確認を行い、虫の種類に適した防除を行うとともに、ハウス内外の雑草防除に努めるよう促しました。
ピーマンは低温、高温で生育が停滞し、過湿や過乾燥に弱い。病害の発生を防止し、健全な生育環境を作るため、株の状態やマルチ内の様子を小まめに観察し、ハウスの換気や排水対策に注意することが重要と説明しました。
最高気温が高くなる6月上旬頃から、近年発生が増加傾向にある尻腐れ果は、石灰欠乏による生理障害であり、高温時や水分不足で発生しやすくなります。気温の上昇や生育量に合わせた灌水を行うとともに、茎葉が多いと、吸収された石灰が葉や果実にいきわたらないため、整枝を定期的に行うよう呼びかけました。また、整枝や誘引は、株の内部まで光を当てることを意識し、主枝が高く上向きで、株の中央部が下がったV字の形に整理するよう説明しました。
収量確保には、草勢に応じた管理が重要となるため、収穫開始期の大玉収穫や収穫遅れに注意し、適期での収穫ができるよう、早めの準備、作業を呼びかけました。