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定植までの準備学ぶ 新規ピーマン生産者向け講習会
2025年4月28日
JAいわて花巻は4月25日、花巻市東和町の農事組合法人ガンバいさごの圃場(ほじょう)で、今年度から新たにピーマンの栽培を始める生産者を対象に現地栽培講習会を開きました。JA職員や関係機関、生産者ら11人が参加し、圃場の選び方や準備、定植時の注意点を確認しました。

マルチ張りを実演する「農の匠」菊池初見さん
同日は、JA職員とJAが地域の中核農家を指導役として委嘱している「農の匠」の菊池初見さんが、実際の圃場で実演を交えながら説明を行い、収量確保に向けて、順調に生育できる環境作りを呼び掛けました。
ピーマンは土の浅い部分で細い根を広く張り、乾燥と湿害に弱く、高温を好む野菜であるため、水はけや日当たりに注意し、乾燥時にはかん水を実施するよう説明しました。排水対策として、高うねにすることで、根が張る部分の滞水を防ぎ、額縁明きょや圃場内に排水溝を設けるよう促しました。
根を順調に活着させるためには、早めのマルチ張りを行い地温確保と土壌水分の保持に努めるよう呼び掛けました。
定植時は、殺虫剤や殺菌剤の粒剤を植え穴に入れ、土と一緒に混ぜることで、苗全体に薬剤がいきわたり、害虫防除に効果が期待できるとしました。また、栽植距離や支柱、誘引資材の設置方法について説明し、作業を計画的に行うため、早めの準備を呼び掛けました。
参加した同市東和町の川井さんは「実際の圃場で細かいコツやポイントを確認することができて、非常に参考になった。今回学んだことを実践したい」と栽培に向けて意欲を見せました。