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摘蕾作業のポイント確認 西洋ナシ現地講習会
2025年4月16日
JAいわて花巻は4月15日、花巻市石鳥谷町の伊藤俊美さんの園地で西洋ナシの実技講習会を開きました。JA職員や生産者ら9人が参加し、栽培管理や摘蕾の方法について確認しました。
同日は、JA職員が栽培時の注意点について説明しました。3月上旬から中旬にかけては温暖に推移していたが、下旬に入り平均気温が低下したため、平年並みの生育となることが予想されるとして、結実量確保のため、計画的な管理の徹底を呼び掛けました。また、病害虫対策は例年の時期に従って行うのではなく、生育をよく観察し殺虫剤散布のタイミングをはかるよう促しました。
凍霜害対策については、降雨があった1~2日後の無風晴天の日や、雑草が多い園地、くぼ地などは霜が溜まりやすいとして、燃焼法や雑草の刈り込みにより低温層の発生位置を低くする予防方法を紹介しました。
その後、園主の伊藤さんが、園地で生育中の樹を使用し、参加者に説明しながら実際に摘蕾作業を実演しました。

枝を指し示し説明する伊藤俊美さん
摘蕾は樹が持つ貯蔵養分を的確に開花に活かすため、不要な花芽をあらかじめ取り除く作業であり、樹勢の維持や細胞数の増加につながり、品質の良い果実の生産が期待できます。
伊藤さんは「結実後、果実品質に障害が予想される着果位置や、枝に対し直上直下の花芽は成長後果実が風の摩擦によって痛みやすくなる。樹全体の結実数をイメージし、1本の枝に何個実らせるか考えながら摘蕾すること」と話したほか「貯蔵養分を無駄に消耗しないよう、1本の枝に3個から5個の素質の良い花芽を残し、その他は思い切って摘蕾すること」と作業のポイントを説明しました。