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強い株づくりで収量確保 ハウスピーマン栽培講習会
2025年3月18日
JAいわて花巻は3月17日、花巻市内の4会場でハウスピーマンの栽培講習会を開きました。
花巻市石鳥谷の同JA石鳥谷東支店で行われた講習会では、生産者ら35人が参加し、圃場(ほじょう)の準備や、定植前後の注意事項について確認しました。

定植の注意点を説明する県中部農業改良普及センターの職員
同日は県中部農業改良普及センターの職員が説明を行いました。収量確保に向けた株づくりには、根をしっかり張れる環境を作ることが重要と話しました。
今年は積雪量が少なく、土の乾燥が予想されるとして、圃場準備の際には、耕起をする前にかん水を十分に行うよう注意喚起しました。
また、ピーマンは土の浅い部分で細い根を張る性質があり、酸欠による生育不良を防ぐために、15cm前後の高うねとし、深植えは避け、排水性と根域確保に気を配るよう促しました。
気象庁の予報では、4月以降気温が高く推移するが、最低気温は平年並みとなる予報。根張りには、地温と土壌水分の管理が重要であり、寒暖差を抑えるため、遮光、遮熱資材の準備やトンネル被覆による保温、かん水量などに注意し「強い株づくり」を意識するよう呼び掛けました。
2024年はアブラムシ類やタバコガ類等の病害虫が早期に発生したことを受けて、今年の発生にも注意を促した上で、虫は暖かい場所を好み、ハウス内や周辺施設で越冬している可能性があるため、適切な農薬の使用や、冬季に栽培を行わないのであれば、ハウスの扉を開け内部の温度を下げること、周辺やハウス内の除草を徹底することを確認しました。