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リンドウ種まき開始 西和賀花卉生産組合
2025年3月17日
JAいわて花巻西和賀花卉(かき)生産組合は、3月12日から14日にかけての3日間、西和賀町の生産者の育苗ハウスにてリンドウの播種(はしゅ)作業を行いました。
同組合は同地域の生産者20戸の育苗を担っています。
育苗作業は同組合と(特非)西和賀農業振興センターが一体となって取り組んでおり、新品種開発によって採種した試験用品種の種まきも行われました。生育ステージや開花時期、品種特性を見出す試験用品種の栽培など、オリジナル品種開発に向けて、管内の育苗委託者の徹底管理のもと育苗を行っています。
2025年産は定植分と約100種類の試験用品種を合わせて、128穴のセルトレーで約1200枚、面積にして約1.8haに種をまきました。
数年前までは播種専用の機械を使用していたが、わずか1.2㎜と小さな種子であるため、セルトレーの穴の中心からずれてしまうことや、多種類の品種をまく際の異品種混入防止の観点から、現在は全て細かい手作業により行われています。
初日の12日は、同町の南川信一さんのビニールハウスで、生産者や同JA職員、西和賀農業振興センター職員ら9人が作業。育苗を担う南川さんは「ビニールハウス内で室温管理を怠ると、高温・低温障害を起こしやすくなり、うまく育たない。温度管理を徹底し、健康な苗を育てたい」と話しました。

手作業で丁寧に播種作業を行う作業員ら
同組合のリンドウは、昼夜の温度差が大きく冷涼な西和賀町の気候により、花色が濃く鮮やかに発色することが特徴。紫を中心にピンク、白など現在申請中のものを含め18種類の西和賀オリジナル品種をはじめ、岩手県育成品種など多くの品種を栽培しています。7月から11月初めまで継続して出荷できること、草姿バランス、発色揃いの良さから、市場からの引き合いも強くなっています。