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天然冷蔵庫 「雪室」に雪入れ作業
2025年3月4日
JAいわて花巻は3月3日、西和賀町で農産物冷蔵貯蔵施設の雪室に雪入れ作業を行いました。
雪室に雪を入れる除雪機
同日は、JA職員や町の除雪作業員ら6人が、除雪用ローダーやロータリー除雪車を使用して、同JA湯田・沢内支店の敷地内に降り積もった雪約400tを雪室に詰めました。室内に雪を隙間なく凝縮させながら詰めることで、梅雨時期の高湿度、夏場の高温による雪解けを抑えることができます。雪室は平成2年から活用が始まり、園芸作物出荷時期の9月中旬まで保冷の役割を果たします。
雪室の室内温度は自然冷気によって約3℃まで冷え、湿度は65%以上となります。低温高湿度の環境で乾燥を防ぎながら、農産物の鮮度を維持することができます。雪室は、冷蔵庫と比較して温度変化が少なく、電気を使用しないため、環境に配慮した食料供給を実現しています。
3月中旬からは、JA管内をはじめとする県産リンゴの貯蔵が始まり、4月中旬には「雪室りんご」として出荷される予定です。その後も4月以降、旬の野菜やユリ、グラジオラスなどの農産物、球根の貯蔵に活用されます。
JA営農部西和賀地域営農グループ米穀園芸課の柿澤邦広課長は「雪室は春から秋にかけて天然の冷気で品質が維持される。天然の冷蔵庫で貯蔵した野菜や花を消費者・実需者にお届けしたい」と話しました。