会場となった北上市成田の園地には、生産者やＪＡ、関係機関の職員たち１３人が集まりました。

　同日は、同グループのメンバーである花巻市石鳥谷町の宇津宮邦昭さんが講師となり、剪定を実演しながら作業について解説。宇津宮さんは「品質が揃ったリンゴを作るにはまず、木が健全でなければならない。根に障害が無いか、腐乱病が発生していないかなどをしっかりと確かめながら作業することが重要」と話しました。

　

　また、暖冬で開花が早まり、大玉傾向による軟化が心配されるとして、剪定や摘花作業において一層の注意を払うよう呼び掛けました。

 

　宇津宮さんによる講習の後、参加者たちはグループに分かれて１本ずつ剪定。どの枝を切るかや影のでき方、空間の作り方などについて活発に意見を交わしている様子が見られました。

 

 

　同日参加し、今春から本格就農する予定だという同市東和町の千葉ゆう子さんは「普段の講習会では聞きにくい初歩的なことも質問しやすい雰囲気で、非常に勉強になった」と振り返りました。

 

　また、同グループの小原忍会長は「新規就農者の方はもちろんのこと、そうでない生産者も、誰かに教えることでさらに知識を深める機会になっている。これからも剪定のみならず、若手が主体となって色々な研修を企画したい」と意気込みを語ってくれました。