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令和6年度ネギ実績検討会 来年度に向け栽培試験結果共有
2024年12月25日
野菜部会ねぎ専門部は12月23日、JA総合営農指導拠点センター(花巻市野田)で令和6年度の実績検討会を開きました。11月末時点での販売実績は、数量6万5000ケース(1ケース5キロ)で前年度同期比105.7%、販売額は1億2500万円で同97.9%となりました。
生産者やJA職員、関係機関など約50人が参加。同専門部の高橋清孝部長は「昨年度の高温によるネギの不作を受け、専門部では品種の選定に重点を置いて試験してきた。報告内容を聞き、来年度の生産に向けて励んでいただきたい」とあいさつしました。
あいさつする高橋部長
JA職員は令和6年度の生産販売経過を説明。春先の水不足や夏場の酷暑、局所的な降雨などの影響により黒斑病や葉枯れ病、アザミウマ、ハモグリバエをはじめとした病害虫の発生が見られ、厳しい栽培状況が続きました。一方単価は、全国的な品薄傾向によりシーズンを通して安定しました。また、今年度行った耐暑性に優れた品種を検討するための試験結果を報告。トキタ種苗株式会社販売部の山崎慎治次長とともに、試験した品種の特性や生育過程について解説し「令和5年、令和6年と続いた高気温により病害虫発生状況にも変化が見られている。品種の選定とあわせ、栽培を支援していく」と話しました。
令和6年度の実績や試験結果を報告するJA職員
中部農業改良普及センターの職員は、会場で配布した岩手県版のGAPチェックシートについて紹介。「シートの内容を見ながら圃場のリスク評価を確認し、農作業全般の安全性を見直すきっかけとして活用してほしい」と伝えました。
JAでは令和4年度から、園芸振興事業の基盤拡大と産地の確立に向け「花巻農協園芸産地確立事業」を実施。本年が最終年度で、ネギは3か年で新規・増反817a、生産継続は24件を支援しました。