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「ふじ」筆頭に晩生種収穫目前 目ぞろえで意識統一
2024年11月1日
JAは10月31日と11月1日の2日間、花巻市と北上市の4会場でリンゴの目ぞろえ会を開きました。「ふじ」をはじめとする晩生種の収穫を前に、今後の収穫管理についての説明や、果実を用いての目ぞろえを通して、生産者の意識統一をはかりました。
出荷基準を確認する生産者たち
北上市流通センターの北上・みなみ・さくら・二子支店で行われた目ぞろえ会には、生産者や関係機関などおよそ40人が参加しました。
まず、JA全農いわての職員が販売情勢について共有。県内の中生種の出荷状況は、落果や着色不良により計画数量を大幅に下回っていて全国的に不足感が強いことから、昨年並みの高単価で推移していると報告しました。
次に、中部農業改良普及センターの職員は収穫管理について説明。管内の晩生種について「平年と比較して硬度、糖度ともに高く、食味の良さが期待できる」とした一方で、着色や蜜入りを待つことでの収穫遅れは、貯蔵性の低下や裂果、樹上凍結を招くとして、適期収穫の徹底を強調しました。11月は台風の発生が懸念されることから、必要に応じて風害への対策徹底についても呼び掛けました。
最後に行われた目ぞろえでは、JA職員が果実を用いて選果基準を説明しました。日焼けやサビ、変形の程度について念入りに確認し、生産者による出荷前の粗選果の参考としました。
あいさつする大果大阪青果(株)果実部の古賀部長
この日は、JAの取引市場である大果大阪青果(株)果実部の古賀大豪部長も同席し「全国的に収量が少なく厳しい中ではあるが、生産者の皆さんには何とか1玉でも多くの出荷をお願いしたい。我々も精一杯、高単価での取引に努めていく」と話しました。
※今年度は風害果・つる割れ果等の特別受付を実施し、サンふじ・王林・シナノゴールドが対象となります。