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アワ新品種の名称「いわてあわこがね」に決まる

2024年3月22日

 

 岩手県は3月22日、「アワ岩手糯11号」として開発・育成を進めてきたアワの新品種の名称を「いわてあわこがね」に決めたことを発表しました。

 

 

 「いわてあわこがね」は、既存品種である「しなのつぶ姫」と「ゆいこがね」を人工交配し、選抜・固定を繰り返し行うことで誕生。県と、雑穀栽培が盛んな花巻市や二戸市とが一体となって、平成26年から研究・開発が進められてきました。

 現在の県内産アワの主力品種である「ゆいこがね」と比較すると黄色味が濃く鮮やかで、目の調子を整える機能性成分であるルテインが多く含まれています。また多収であり、丈が約30㎝短いことによって、雑穀としては全国で初めて水稲用のコンバインを使っての収穫が可能となりました。開発に携わった県北農業研究所作物研究室の大里達朗首席専門研究員兼室長は「生産者にとって栽培しやすく、消費者の健康志向にも応える新品種が誕生した」と期待を寄せます。

 

 

 名称発表は、花巻市石鳥谷町のビオトープ芽吹き屋で行われ、新品種を使った同店の新商品「焼粟もちぜんざい」の試食も振る舞われました。発表会に参加した県立花巻農業高校食農科学科2年の宇名澤光梨さんは「もちもちとした食感でくせが無い。ほど良い甘さで食べやすい」と笑顔を見せていました。この商品は4月から提供を予定しています。

 

 県は今後「ゆいこがね」からの作付転換を進め、令和6年度は、栽培面積を20haまで拡大することを目標に掲げています。

 

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