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鳥獣被害を防げ 生産者が対策学ぶ 果樹部会北上支局
2024年1月25日
果樹部会北上支局は1月25日、北上・みなみ・さくら・二子支店で鳥獣被害対策勉強会を開き、リンゴ生産者や関係機関など約50人が参加しました。
この勉強会は、環境省が「鳥獣プロデータバンク」に登録するクマ対策の専門家を、クマの出没地域に派遣する「クマ対策専門家緊急派遣事業」の一環。北上市が派遣を要請し、開催が実現しました。
この日は、鳥獣被害対策を専門とする(株)地域環境計画野生生物管理部の小野晋さんが講師を務め、岩手県内におけるツキノワグマの生息状況や能力、効果的な対策について解説しました。
小野さんは昨今の状況について「人と野生動物の生活圏が重複してきている」とし、「農作物被害対策の基本は、農地管理、周辺環境整備、個体数管理の3つ。これらを組み合わせることで効果が増大する」と説明しました。
電気柵の設置方法や環境づくりのポイントを学んだ参加者からは、具体的なコストや補助について多くの質問が挙がりました。
下瀬川正眞支局長は「昨年はクマをはじめとする鳥獣被害が多発し、生産者は対策を迫られている。学んだ手法や環境づくりを今後の栽培管理につなげたい」と話しました。