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秋の味覚二子さといも消費者へ 

2023年9月14日

 

 JAは9月8日、北上市特産の2023年産「二子さといも」の出発式をJA二子さといも選果場(北上市二子町)で行いました。11月末まで味わい深い秋の味覚を消費者に届けます。

 出発式には生産者や行政、市場関係者、JA職員など約50人が出席。同JA北上地域野菜部会さといも専門部の鈴木賢二部長は「記録的猛暑と干ばつで本当に心配したが、生産者の協力のかいもあり思ったよりも生育状況はいい。9月に入り一雨ごとに生育が進むといわれており、高値取引をお願いしたい」とあいさつしました。

 同JAの髙橋利光組合長も「二子さといも全国でも有名で人気がある。生産者の厳しい状況を理解いただき、売り上げ向上に努めたい」と述べました。

 当日は、参加者の前で地元保育園の園児が鬼剣舞を披露し会場を盛り上げました。その後、ダンボール箱に入れた二子さといも約740キロをトラックに積み込み、JAの髙橋組合長などがテープカット後に県内市場に出発しました。

鬼剣舞を披露する園児

 出発式後は地元生産者の「ふたごいものこ母ちゃんの会」による二子さといもを使ったいものこ汁の試食振る舞いも行われました。

 二子さといもは二子地区を中心に市内各地で約300年にわたり守り伝えられ、全国的にも珍しい赤茎の品種。滑らかな食感と強い粘り気、煮崩れしない柔らかさなどが特徴で、18年には県内4例目、野菜では初の地理的表示(GI)保護制度の登録を受けました。高齢化もあり生産戸数、栽培面積は以前より減少傾向だが、今年も農家80戸が17ヘクタールで栽培しています。

 5月の植付期から順調に推移しましたが、7月下旬の梅雨開け後の猛暑と少雨で各農家は栽培管理に苦慮。設備が整っている圃(ほ)場では積極的にかん水して前年並みを維持し、前年より子イモが大きく育った圃場もあると言います。今後は昼夜寒暖差による養分転流で、小イモの肥大が期待されます。

  出荷は6日から始まり、ピークは今月下旬から10月上旬の見通し。前年の出荷量は139トン、販売額は5838万円。今年はそれを上回る6200万円の販売学を目標としています。

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