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新品種アワ岩手糯11号 花巻で栽培開始

2023年9月12日

 

 全国有数の雑穀産地の花巻市で2023年度、県が主導し育成した雑穀・モチアワの新品種「アワ岩手糯(もち)11号」の栽培が始まりました。多収で倒れにくく、作業効率の向上、収量増が見込める品種となっています!

 9月7日には、同市大迫町亀ヶ森の展示圃で、市農業振興対策本部米穀振興部会主催の現地検討会が開かれ、作付け拡大に向け関係者が意見交換を行いました。

 アワ岩手糯11号は県農業研究センター県北農業研究所と日本雑穀協会が育成した品種。現行のモチアワ品種「ゆいこがね」に比べ、茎の長さが30センチ近く短いため倒れにくく多肥栽培で多収化が期待でき、23年度に県奨励品種に登録されました。

 また子実の黄色が鮮やかで、実需者から加工適性についても高い評価を得ており、雑穀需要が高まる中、生産量向上への大きな期待を担っています。

 現地検討会は、同町の髙橋真也さん所有5アールの圃場で開かれ、生産者や流通・加工、農業関係機関・団体などから14人が参加。新品種の特性と花巻地域での栽培方法や機械による栽培体系について同農業研究所作物研究室の福田拓斗専門研究員が説明し、耕種概要や機械化栽培体系について中部農業改良普及センターの根子善照主任農業普及員が紹介しました。

 4年前に雑穀栽培を再開した市内の男性生産者は「倒伏して穂が土につくと品質低下につながるが、新しい品種は丈が短く倒伏しない。倒伏防止として支柱を立てひもを周囲に回す必要もなく作業の効率化につながる」などと関心を寄せていました。

 雑穀の加工・流通を手掛けるJAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部の高橋一矢課長は「高齢化で生産者が減少する中、小さい面積でも収量が見込め、栽培管理がしやすく労力の削減につながることから所得増加や生産者の意欲向上が期待できる」と話していました。

 アワ岩手糯11号の市内の今年の作付け面積は展示圃を含め20アール。来年度も20アールの作付けを予定し、適性を確認したあと、従来品種からの切り替えを目指しています!

 

 

 

 

 

 

 

 

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