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アスパラ短期収穫栽培 試験定植を実施
2023年5月1日
北上市やJAなどで組織する北上地方農林業振興協議会は5月1日、同市和賀町の圃場で短期収穫栽培アスパラガスの実証試験定植を行いました。
生産者やJA職員、関係機関など約10人が参加。約20aの圃場に、植え付ける間隔を変えながら「ギガデル」や「ウェルカム」など4種類のアスパラガスを計1100本を定植しました。生育経過を観察し、翌年に収量調査を行います。

1苗ずつ丁寧に定植するJA職員
通常のアスパラガス栽培は、定植してから収穫、出荷するまで2年以上必要ですが、短期収穫栽培は定植した翌年に全て収穫します。従来の栽培方法と異なり、毎年苗を定植し翌年に収穫しきることを1つのサイクルとしています。
同JA管内では現在、通常のアスパラガス栽培のみを行っています。新しい栽培方法を取り入れることで、増反や新規生産者の確保を目指します。圃場主の北上地域野菜部会アスパラガス専門部佐藤祥行部会長は「今年植えて来年収穫する方法ならば、高齢者でも取り組みやすい。今回の試験で良い結果が出てほしい」と期待を寄せています。
JA北上地域営農グループ園芸課の藤原賢課長は「アスパラガスは出荷できるようになるまで時間がかかる。植えた翌年に収穫する作型なら新規生産者も参入しやすい」と話しました。
定植したアスパラガスは来年4月頃に収穫。生育状況を確認し、分析したデータを基に来年度も試験を実施する予定です。