ＪＡ北上地域花卉生産部会小菊専門部は４月１１日、北上市和賀町の圃場２カ所で小菊の新規生産者を対象とした育苗管理巡回指導会を開きました。今年から小菊の栽培を始めた生産者やＪＡ職員、県中部農業改良普及センターの職員など１０人が参加し、温度管理や育苗期間中の防除について確認しました。

 

苗の状態を確認する参加者たち

 

　県中部農業改良普及センターの職員が育苗管理について説明。３～４月が例年にない高温で推移していることから「圃場の状態を見極め、ハウス内の温度や水の管理に気を配ってほしい」と強調しました。また、過かん水は発育不良を招くとして、必要に応じて高畝にするなど排水対策の徹底を呼び掛けました。

　さらに、白サビ病やアブラムシの発生が多発する時期であるとして、薬剤散布のタイミングや適正散布量を確認しました。

 

　同日は、同専門部が「指南役」を任命している石川建悟さんと斉藤嘉一さんが、シートの張り方や資材の選び方、定植時の注意点などについて経験談を交えながら指導しました。

　石川さんは「小菊栽培には日当たり、温度、水、日数が大切。生産者同士で情報交換しながら早めの対策を心掛けてほしい」と話しました。

 

　同専門部は今年度、販売金額６３，０３６千円、販売本数１５３万本を目標に掲げ、高品質な小菊の供給に力を入れていきます。

 

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