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小菊生産者、新年度に向けて意識統一 実績検討会を開く

2023年1月31日

 

 北上地域花卉生産部会小菊専門部は1月31日、北上市で実績検討会を開きました。部員やJA職員、関係機関など約30人が参加。2022年度の実績や生育経過、販売情勢を確認した他、切り花の鮮度保持に関する研修を実施しました。

 

あいさつする同専門部の菊池靖人部長

 

 今年度の生育について、初期は平年並みで推移したものの、梅雨入り後の曇天や長雨、その後の高温の影響を受けたことににより、盆向け出荷は需要期に対して大幅に遅れる結果となりました。

 出荷量について、7月は前年比59%にとどまりましたが、8月からは出荷量が増加し、前年並みの数量となりました。しかし、9月からは定植以降の大雨による水焼けや圃場廃棄が発生し、前年比36%まで落ち込みました。

 病害虫の発生状況については、4~5月の高温により虫害が顕著に見られました。

 

職員の説明に耳を傾ける生産者たち

 

 同専門部は令和4年度、出荷量約130万本(前年度比92%)、販売額約5,677万円(同91%)、平均単価43.4円(同99%)という生産販売実績となりました。

 菊池靖人部長は「厳しい気象状況の中で、生産者にとっては苦労の年になった。その反省を元に、またみんなで良い小菊を作っていこう」と力を込めました。またJAの小原卓志常務は、国やJAの肥料価格高騰対策事業について触れた上で「生産コストの上昇など苦しい中ではあるが、ますます良質な小菊栽培に努めていただきたい」と話しました。

 また、販売取引先の担当者が来年度の販売見込みや産地への要望を伝えました。

 

 検討会の中では研修も行われ、クリザール・ジャパン(株)の伊藤毅史さんが切り花の鮮度維持について説明。「消費者の手にわたってからもきれいに咲き続ける花が求められている。前処理剤の適切な使用や用具の衛星管理が重要」と呼び掛けました。

 

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