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JAいわて花巻管内の輝く児童・生徒たち!!

2022年3月7日

 

  JAいわてグループが令和2年度に開いた「第46回『ごはん・お米とわたし』作文・図画岩手県コンクール」で、JAいわて花巻管内の児童・生徒たちが素晴らしい成績を収めました。

 その作品を紹介します。

 

第46回「ごはん・お米とわたし」

作文・図画岩手県コンクール

 

 児童・生徒たちに日本の食卓と国土を豊かに作り上げてきた農業についての学びを深めてもらうことなどを目的に毎年開催しています。今年度は、県内の小中学校56校から作文108点、図画226点の応募がありました。

 

JAいわて花巻管内の入賞者

 

 

《北上市黒沢尻東小学校 2年 佐々木 樹生さん》

■■作文部門■■

 JA岩手県五連会長賞

  

「おかあさんにつくったおにぎり」

「おにいちゃん、おかあさんにおにぎりつくろう。」

 前、ぼくがお母さんにおにぎりをつくってあげたのを思い出したのか、弟がいきなり言い出しました。それで、弟と日曜日の朝につくることにしました。お母さんが、前の日に

「あしたは、九時までねてる!」

とせんげんしたので、チャンスだと思いました。ごはんは、お母さんがいつものように前の日すいはんきにセットしてくれたので、たくことはありません。お父さんに、おこしてもらうことにしました。朝がきました。

「たつき、六時だぞ。おにぎりつくるんだろ。」

と、お父さん。弟はねむそうな目をこすりながらおきてきました。

 まず手を洗って、すいはんきのふたを開けました。ゆげといっしょに、おいしそうなごはんのかおりが出てきました。

「お母さんはさけがすきだぞ。」

とお父さんに言われたけど、なかったのでさけのふりかけをごはんにまぜました。つぎにしゃもじでまぜて、広げておいたラップの上にごはんをのせます。それから、ラップでくるんでぎゅっぎゅっとにぎりました。あつくてたいへんでした。弟も、がんばってにぎりました。ごはんがこぼれたけど、

「たのしいね。」

って弟がいいました。二つずつつくって四こできました。大きさも形もばらばらでしたが、できたてのおにぎりはとてもおいしそうでした。それに、がんばってつくったのでいい気もちでした。おきてきたお母さんは、

「二人でつくってくれたの?ありがとう」

といって、すぐにおいしそうにたべてくれてぼくは、ぼくはとてもうれしかったです。

 お母さんは、毎日ぼくたちのためにごはんのしたくをしているんだ、と思ったら、弟とまたつくってあげたいと思いました。

 

 《北上市立黒沢尻西小学校4年 新田 透子さん》

■■作文部門■■

優秀賞

 

「小さな体験から・・・」

「お米ちょうだい。」

 我が家にお米がなくなると、となりのおじいちゃんの家に行ってもらってくるのが、いつの日からか私の役割になっている。

 我が家にお米がなくなる頃、おじいちゃんがもみを精米して準備していてくれる。だから、おじいちゃんの家のお米はいつ食べてもおいしい。

”おいしい”が、おまりにも当たり前になっていたので、お米を作る人の気持ちや大変さなど何も知らずに食べていた。

 去年の春、お父さんが急に

「今日は田植えの手伝いに行くぞ。」

と言い出した。

 お父さんとお兄ちゃん、私の三人は苗を運んだり、田んぼのすみに手植えする作業だった。

 秋になったら、自分達が植えた所の稲刈りをしてほしいと、おじいちゃんは考えたようだ。

 初めての田植え、思っていた様には全くいかなかった。

 お父さんは服も汚さず、スッスッと手ぎわよく進んで行くのに、お兄ちゃんと私は、田んぼに入ったとたん、足が抜けなくなって一歩も進めない。お父さんに助けてもらうも、長ぐつだけ脱げて、ズボンや服は泥だらけ。

 少し進めるようになったものの、苗の数が一定でなかったり、深くさし過ぎたりと、数列終わってみれば、お父さんのやった列と、お兄ちゃんと私のやった列は、一目で分かる出来。それでも、やり終えた事には大満足。

 お昼には、おばあちゃんとお母さんがおにぎりをにぎって持ってきてくれた。おにぎりとお茶、おかずはいらなかった。

 今年の春頃、お父さんといっしょに、庭に小さな畑を作った。

 夏には、オクラやシシトウなど色々収かくした。少々色や形が悪くても全部食べた。

 野菜を残さず食べながら、ふと、おばあちゃんの言葉が浮んだ。

「お茶わんのご飯つぶ全部はだけて。」

 私がおばあちゃんの家でご飯を食べた後、必ず注意されていた言葉。

「みっともないでしょ。」

と、おばあちゃんが言っていたけれど、もしかして、おじいちゃんが一生けん命作ったお米だから、ていねいに食べてほしいと思って言っていたのかもしれない。

 私はほんの少しだけのお手伝いだったから、田植えを楽しんで終わることが出来たけれど、おじいちゃんは毎日田んぼの様子を見ながら、お米が出来るまで、水の管理や草刈り、薬の散布などなど、たくさんの仕事をこなし、その上、自然災害にも負けないよに工夫してやっとの思いでお米を作り上げているのだ。

 自分が手をかけて初めて知ったこの感覚、この小さな体験から学んだ事を大切にしたい。

 

 

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