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二子さといも実績検討会

2022年1月25日

ー適正施肥心掛けて 

 JA北上地域さといも専門部は1月20日、北上市のJA北上・みなみ・さくら・二子支店で「二子さといも」の実績検討会を開催しました。

 本年度は、病害虫の多発や生育期間中の高温乾燥による生育の遅れが懸念されましたが、選果については9月中旬から荷受量が増え始め10月下旬まで比較的大玉傾向で安定した入荷が続きました。出荷量130㌧(前年比101%)、販売額5077万円(前年比98%)、平均キロ単価390円(97%)となりました。
 実績検討会には部員やJA職員、関係機関ら20人が出席。高橋豊専門部長は「我々は二子さといも生産者としてブランドを守り、生産拡大していく責務があると思っている。検討会を機に栽培意欲を感じ、栽培技術を高めて反収向上に繋がればと思う」と話しました。
 研修では、県中部農業改良普及センターの職員が「さといもの病害虫・生理障害について」と題して講話。発生に注意したい病害の種類や本年度発生した症状、発生が多かった害虫の原因と対策についてスライドを使い分かりやすく解説しました。今年度、芽つぶれ症(芽なし)が見受けられた原因については、窒素や加里の過剰による石灰欠乏が挙げられ「土壌診断にもとづく適性施肥や干ばつ時のかん水を心掛けてほしい」と話しました。
 JA職員は断熱被覆資材を使用した種芋貯蔵温度調査の経過について説明。種芋を掘った穴の中へ入れ貯蔵する方法が主流となっていたが、貯蔵時の穴へ入れる作業と春先の穴から出す作業が労力負担となっていました。保温効果と外気からの断熱効果がある被覆資材を使用し、種芋を積み上げて被覆することによる労力軽減と健全な種芋の確保を目的として2021年11月から実施している貯蔵試験の経過について紹介しました。「重量のある種芋を穴へ入れる、穴から出すという作業が減るので、このような貯蔵方法もあると知ってほしい。調査を継続し、結果をつないでいくので、貯蔵方法を切り替えたいと考えている方は相談してほしい」と話しました。

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