同校の体育館で贈呈式を行い、農業などを学ぶ環境系列の２、３年生と鬼剣舞部員の生徒約８０人と教職員が出席。ＪＡいわて花巻の伊藤清孝組合長が寒河江和広校長に目録を手渡しました。伊藤組合長は「生きるためには、食は欠かせないものである。将来の農業の発展と農業生産基盤を支える岩手の農業を担う人になってほしい」とあいさつしました。

　同校は、以前立地していた旧北上農業高校の水田や畑、牧草地を受け継ぎ、米や野菜、リンゴなどを生産している。農業機械は高額のためなかなか更新できず、古い機械を修理し対応していました。

　寒河江校長は「北上市の基幹作物の米を生産するため効率的な機械を頂き、本当に喜んでいる。大切に使わせていただく」と謝辞を述べました。

　生徒を代表し小原蓮さんは「これから機械を操作するのが楽しみ。本校は稲作の勉強にも力を入れている。岩手県や北上市の農業を盛り上げていきたい」と話しました。

　同校の鬼剣舞部員約２０人は、お礼として勇壮な演舞を披露してくれました。

 

　贈呈は、共済事業の地域貢献活動の一環として、農業後継者である若い担い手の育成や確保、農業生産技術に関する実習環境の充実を目的に、学校側からの要望を聞いて送りました。今回のトラクターはパワーに優れ、ぬかるみにも強く、エアコン付きで快適に作業できるのが特徴です。