―㈱薬王堂などが新スキンケアシリーズを発表

　JAいわて花巻の子会社、㈱JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部は、12月1日から薬王堂で販売を開始したスキンケア商品の原料として、ヒエのぬかを搾ったオイル「ヒエヌカオイル」を供給します。

　素肌と環境に優しいスキンケアシリーズ「and OHU(アンオフ)」は、㈱薬王堂と関連会社のMedica㈱、未利用資源の活用を研究する㈱ファーメンステーションが共同開発しました。同シリーズは保湿にこだわり、肌質を選ばずに多くの人が使える商品で、第1弾としてクレンジングオイルとフェイスウォッシュ、モイスチャーローション、モイスチャーミルク、リップの5種類の販売を開始。原料は未利用資源に着目し、奥州市の休耕田を活用して栽培した米のほか、ヒマワリやハトムギなど岩手県産を数多く使用しました。環境にも配慮し、バイオマス由来の容器を採用しました。

 

―スキンケア商品の原料に「ヒエヌカオイル」

　花巻市は全国でも有数の雑穀産地。プロ農夢花巻事業本部は、JA管内産の雑穀を取り扱い加工、販売しています。精白時に発生するヒエのぬかは家畜の飼料として農家に提供していましたが、関係機関の研究の結果、「ヒエヌカオイル」にはビタミンEやルテインなどの栄養成分が含まれ、保湿効果や肌を滑らかにする効果があることが明らかとなり商品化に至りました。開発に携わったファーメンステーションによると、同オイルがスキンケア商品に使われるのは初めてです。搾油時に残ったかすは、家畜の飼料として利用する予定です。同オイルは、ヒエ100kgから約140mlが搾れます。同社では年間でヒエ54t分、同オイル約80ℓの供給を計画しています。

　ファーメンステーションの酒井里奈代表取締役は「ヒエのぬかをスキンケア商品に使用するのは世界で初めてだったため、試行錯誤を重ねた。その結果、ヒエのぬかの良さを生かした商品ができあがった」と自信を見せます。

　プロ農夢花巻事業本部の畠山譲本部長は「農家の高齢化と担い手不足という課題を解決するべく、今回の事業に取り組む。ヒエの市場価値を高め、農家の生産力向上と所得増大を目指したい」と意気込みます。

　今後は、東北６県それぞれの地域原料を使用して商品の種類を増やす予定です。

 

■販売開始日

令和3年12月1日(水)

■販売店舗

薬王堂 (全店舗)

※12月上旬～中旬からはネット販売も予定

■販売商品

《クレンジングオイル》

容量 : 120ml　　価格 : 1,320円

ヒエやヒマワリ、菜種など、10種類以上の厳選した植物オイルを配合。うるおいを保ちつつ、ていねいに汚れを落とします。

《フェイスウォッシュ》

容量 : 100g　　価格 : 1,100円

もっちりとした泡立ちの良さが特徴。お米由来の発酵成分や植物エキスでお肌をいたわりつつ、やさしく洗い上げます。しっかりと洗いつつ、肌のしっとりも叶える商品です。

※植物由来成分 95％配合

《モイスチャーローション》

容量 : 120ml　　価格 : 1,320円

「くりこま高原の水」をベースに、ハトムギや桜の葉、お米由来の発酵エキスをたっぷり配合。肌なじみが良く、保湿力にすぐれます。

※植物由来成分 95％配合

《モイスチャーミルク》

容量 : 100ml　　価格 : 1,320円

お米由来の発酵と植物の恵みでうるおいを閉じ込め、乾燥に負けないしっとり肌に。クロモジなどの癒やしの香りが肌や手にも残るような商品です。

※植物由来成分 95％配合

《リップ》

容量 : 4g　　価格 : 660円

お米やヒエ、ヒマワリ、菜種などのエキスやオイルを詰め込んだ高保湿リップ。滑らかな使い心地で、乾燥から守ります。原料の良さを感じ、日常的に使ってほしいという思いから無香料に仕上げました。

※植物由来成分 97％配合

 ※価格はすべて税込み

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