軽トラ市は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、毎年１０月にＪＡ北上支店で開いていた「北上地域農業祭」や同支店敷地内で開いていた「ミニ農業まつり」の中止を受け、同協議会の及川定美会長が「旬の野菜を地域住民に販売する場を設け、農家と購入者ともに喜んでほしい」と提案。野外で密になりにくい軽トラ市として昨年から実施しています。

　同日は、入場時の検温やマスク着用などの感染症対策を行いながら開催。会場には、ダイコンやネギ、ハクサイなどの旬の野菜の他、リンゴ、小菊、女性部員手作りの加工品などがずらりと並びました。中でも寒い時期にぴったりの石焼き芋は人気が高く、販売開始１０分で売り切れ！約７０人の地域住民らが訪れ、農家と話しながら買い物を楽しんでいました。持続可能な開発目標(ＳＤＧｓ)の取り組みとして、先着５０人には女性部が作ったコピー用紙の包装紙を使用したエコバックに、訳ありリンゴとピーマンを入れてプレゼントしました。

 

　親子で買い物に来た女性は「知人から教えてもらい初めて来たが、いろんなものが安くてびっくりした。野菜の調理方法なども丁寧に教えてくれ、良いものがたくさん買えて満足」と話し、両手いっぱいに買い物ものをしていました。

 

　同支部の菊地近子支部長は「コロナ禍でイベントがなかなかできない中、天気にも恵まれ開催できてうれしい。エコバックも好評で野菜入れなどにして家でも活用してほしい」と話しました。

　及川会長は「コロナ禍で家にいる機会が増えているが、こうしたイベントを行うことで外に出るきっかけになればうれしい。地元で開催することで朝取り野菜など、新鮮な野菜が多く並ぶ。地産地消を進め、地域住民らと一緒に地元を盛り上げたい」と笑顔を見せました。