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菅原絵美さんが最優秀賞を受賞 県代表で全国コンクールに推薦

2021年10月1日

  女性部北上地域支部北部支部の菅原絵美さんは、「令和3年度『フレミズ活動“わたしの一歩”』岩手県作文コンクール」最優秀賞を受賞しました。

 「女性部活動*出来る事からひとつひとつ」と題した作文は、全国コンクールに推薦されました。その作文をご紹介します。


 

「女性部活動*出来る事からひとつひとつ」

 私は5年前に会社勤めをやめ、二子さといもなどを育てる家業を手伝っています。幼い頃から自他とも認めるおじいちゃん子でしたので、農畜産業を営む祖父をみて育ちました。そのおかげで、自分が農業をやることにあたり土いじりも虫もそれぞれ抵抗はありませんでした。会社勤めから農業に転身して、農業に対して感じたことは「克己心」が必要だということです。会社は時間に縛りがあり当たり前に仕事はできますが、農業は自分で管理しないと作業は進みません。「一日の遅れは一週間の遅れ」。これは義理の祖母から義理の母へ、そして私へと代々教えられた言葉です。明日やろうと思っていたことが、その日もできず、その次の日は雨が降り…。天候に左右され、予定がずれ込んでしまうことがよくあります。自分で農業をやってみて、当たり前のことですが、一筋縄ではいかない農業だからこそ、自分の畑で美味しい作物が採れたときの喜びはひとしおです。

 女性部へ入部したのは、地区の婦人会で誘われたことがきっかけでした。震災後に夫の実家で同居を始めてから、地域の方々や親戚との付き合いはあったほうが良いだろうとの思いもあり、地域行事やさなぶりなどに参加した中で、「地区の女性部員さん」になるにあたり、どんな活動しているのか気になり不安でしたが、「温泉に行ったり、料理や手芸を作ったりだよ。そんなに気負わずにやってみない?参加出来ないときは無理しなくて大丈夫だし。」と伺い、少し迷いもありましたが、「まぁ、名前だけなら…」という気軽な気持ちで参加することにしました。実際、まだ子供も小さく会社勤めしていましたし、当時は、農業をしていたわけでもないと不安な気持ちから、一歩踏み出し女性部に入ることにしました。

 初めて参加した女性部活動は、平成26年12月に行われた“フラワーアレンジメント講習会”でした。花を生けることはほとんど経験がなかったので、上手く生けることが出来るか不安でしたが、思った以上に自由で、素材は同じなのに生ける人によって個性が異なる作品が出来上がるところがとても興味深かったです。年末から正月、2月初旬にまで我が家の玄関を華やかに彩ってくれました。それからフラワーアレンジメント講習会は、私の中で毎年の楽しみになりました。昨年はコロナ禍もあり、開催されないのではと覚悟していましたが、講師の先生の協力や職員のみなさまの尽力もあり、無事に開催することができました。なかなか活動が出来ない中で、本当にありがたかったし、嬉しかったし、楽しい時間でした。

 その後、仕事を辞め、出来るだけ活動には参加するようにしました。初めて出席した総会では、議長に選出され部員の皆さんの前で議事を進めるという経験をしました。女性組織綱領や女性組織5原則、女性の歌などにふれ、女性組織の歴史も改めて学びました。女性部が女性の声で権利を守り、ふれあい助け合いのある地域社会づくりをしてきた組織であると感じました。

 今、30年後の世界の危機が問題視とされています。昨年女性部の活動の中で『SDGs』の勉強会をしました。「持続可能な開発目標」という意味で、“将来に渡って続いていける世界を目指そう”と掲げられています。“世界を子孫に残す”大いに共感します。

 わが子が大人になったとき、その子(私にとっての孫)が生まれるその時代の未来が大丈夫なのかは今の環境が作っているということは理解します。農業をしていると天候がおかしいのではと思うことも増えました。やさいの生育、害虫の発生時期など、温暖化を感じます。不安もありますが、女性部活動の『SDGs』学習の中で学んだことのから、出来る事からひとつひとつやっていくしかないのだと思います。女性部活動は『SDGs』そのもの。

 女性組織にしても、『SDGs』の取り組みにしても、一人では出来ないことも、お互いに励ましあい、アイデアを出し合えれば、一人ひとりが意識して取り組むことができると思います。まさに、JA女性部はその一つの形なのではないかと思います。

 私の女性部の一員としての活動は始まったばかりですので、これから少しずつ機会を作り、皆様にご指導頂きながらこれからも楽しい時間を過ごして行きたいと思います。

 コロナ禍の中で思うように活動が出来ない状況ですが、今年は昨年よりもひとつでも多くの活動に参加し、女性部でなければ経験出来ない沢山の出会いが自分自身をさらに成長させてくれる事に感謝しながら活動を楽しんで行きたいと思います。


令和3年度「フレミズ活動“わたしの一歩”作文コンクール」

 女性組織を次世代に繋ぐために、10年後を見据えたフレッシュミズ組織の活性化や拡充、メンバーのニーズを踏まえた多様な活動展開を図ろうと実施しています。

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