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収穫適期見極めて 「紅ロマン」の目ぞろえ会を開催

2021年8月13日

 

―ひょう害負けずに栽培を

 JAいわて花巻は8月12日、花巻市内の3会場と北上市内の1会場で、極早生リンゴ「紅ロマン」の目ぞろえ会を開きました。

 花巻市のJA石鳥谷東支店で開いた目ぞろえ会には、生産者やJA職員、関係者など約60人が参加。JA果樹生産部会石鳥谷支局の藤原清吉支局長は「今年度はひょう害などで大変なスタートだったが、これに負けず、頑張って栽培していこう」とあいさつしました。

 県中部農業改良普及センターの職員が生育状況について説明。「8月11日の果実品質調査結果では収穫にはまだ早い状況。食味を確かめ、香りや果汁が十分に出てから収穫し、地色はいくらか青みが残る程度を目安とする。収穫時期は日中の気温が高いので、果実温度が低い朝に収穫し、できるだけ早く出荷すること。今後、低温の日が続く予報なので例年より熟度を見極められると思う。収穫適期をしっかり見極めてほしい」と呼び掛けました。

 JA全農いわての職員は、「紅ロマン」と同時期に出荷となる「シナノリップ」と「つがる」を例に出し県内の出荷と販売について説明しました。「今年度の早生種については、貯蔵リンゴが8月下旬まで販売予定であること、『つがる』は着色不良による出荷遅れが懸念されることから販売状況は厳しい予想。販売先に本県産を選んでいただくため、出荷情報の提供や良品質の出荷が必要となる。早生は鮮度重視となる。早めの収穫をお願いしたい」と話しました。そのほか、本年度発生したひょう害について実物を提示しながら説明。「傷の程度について確認は必要だが、腐敗性のないものは県産天候被害果としてスーパーなどで販売を予定している。基準に対し判断が難しいと思う際は正常果と分けて搬入し、担当職員に確認してほしい」と話しました。

 JA職員が実物を示しながら選果基準などについて説明し、「収穫適期の見極めが難しい品種だが、着色基準地色抜けにも注意して収穫してほしい。今年度は花巻市石鳥谷町では凍霜害、ひょう害が多く発生し、傷などの欠点基準について迷ったら担当者へ相談してほしい」と呼び掛けました。


紅ロマン

 真っ赤に色づく極早生品種ジューシーで甘味と爽やかな酸味のバランスが取れているのが特徴です。ブランド維持のため岩手県統一の選別基準で選果。全量JA出荷を原則とし、品質をそろえて安定供給を図ります。

 JAは今年度、凍霜害やひょう害の影響で「紅ロマン」の出荷数量が減少すると見込まれていますが、6,000ケース(1ケース10kg、前年比87%)の出荷を目指します。

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