JAいわて花巻は3月15日、北上市のJA和賀町・岩崎・横川目支店でアスパラガスの栽培講習会を開きました。

　生産者やJA、県職員など26人が参加。県中部農業改良普及センターの職員が栽培管理や病害虫、簡易雨よけ栽培について説明しました。土壌管理では、春の発芽前に畝に盛った土を崩して地温を確保することを目的として「排土」作業を行うよう推奨しました。参加者たちは、説明を聞きながら収穫前の栽培管理方法や萌芽開始後の病害虫対策について理解を深めました。JA職員は、簡易雨よけ栽培について助成事業を活用しながら導入を検討してほしいと呼び掛けました。

　講習会後には、JA北上地域西南アスパラガス部会が同支店で通常総会を開催。部会員18人が参加しました。JA職員が令和2年度の事業報告や令和3年度の事業計画を説明。同部会の令和2年度の実績は、出荷数量4万6,117kg(前年対比91％)と下回りましたが、販売額は4,772万4,000円(同比99％)と平年並みとなりました。同部会は3月17日から、再編に伴いJA北上地域和賀アスパラガス部会と称し活動することを承認しました。令和3年度は、出荷数量5万5,000kg、販売額5,500万円を計画。各講習会や研修会を通じて栽培技術の向上や茎枯れ病対策として簡易雨よけ栽培の普及を推進する他、販売面では市場ニーズに対応した商品提案と出荷を行い、加工業者と連携して商品開発を行って産地PRに努めます。

　JA営農部北上地域営農グループ園芸課の中村善希さんは「アスパラガスの簡易雨よけ栽培の普及に向けて補助事業を活用した支援を行いながら推進していきたい」と話しました。

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