JAいわて花巻果樹部会若手りんご生産者グループ「THE RINGO ＳSTAR」の小原忍会長とJA職員の大石航也さんは3月18日、岩手県花巻市の県立花巻農業高校で出前授業を行いました。

　同校生物科学科1・2年生74人が参加。小原会長は、冬の剪定作業から秋の収穫作業まで年間の栽培スケジュールを説明し、「果樹は、人の手で時間をかけて栽培している」と伝えました。同グループの取り組みとして、園児の収穫体験や小学校での出前授業などの食育活動を中心に、PR活動や研修会などを開いていることを伝えた他、作成した小学校社会科副読本用動画「りんご畑の1年」を上映。小原会長は「子どもの頃から農業に親しみ、岩手県にはおいしい農産物がたくさんあることを知ってほしい」と活動の意義を話し、生徒たちに向けて「ぜひ農業と関わりのある仕事に就いてほしい。一緒に農業を盛り上げる仲間になってくれればうれしい」と願いました。

　同校の卒業生である大石さんは、就職した理由や入組して感じたことの他、業務内容ややりがいなどを講話。生徒たちに「岩手県で一番の産業である農業の仕事が、身近にあることを感じてほしい」と伝えました。

　生徒たちは、農業を継ぐときにやるべきことや女性の農家はいるのか、農業のやりがいを感じたときなどを質問。農家の生の声をメモに取り、進路を考えるきっかけにしました。

　親元就農を考える2年生の髙橋綸さんは「将来に繋がる話を聞くことができた。農業の難しさだけでなく、楽しさやプラスの面をたくさん聞くことができて良かった」と話しました。

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