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ダム貯蔵のワインを比較テイスティング ㈱エーデルワイン
2021年3月16日
岩手県花巻市大迫町の㈱エーデルワインは3月5日、同社の直営店「ワインシャトー大迫」で、地元の早池峰ダムで1年間試験貯蔵したワインのテイスティングを行いました。
ソムリエなどの有資格者で、県工業技術センター醸造技術部の平野高広上席専門研究員やホテルメトロポリタン盛岡のフランス料理店「モン・フレーブ」の松坂満支配人、エーデルワインの社員3人が参加。同社の地下倉庫で保管した同じワインと飲み比べ、保存環境による味や香りの違いなどを確認しました。参加者たちは同ダムと同社の地下倉庫で貯蔵していた同じ品目の赤、白、ロゼを計4種類ずつ用意し、どちらか分からない状態で色合いや香り、味わいなどを10点満点で評価しました。
平野研究員は「ダムに貯蔵したことにより、香りが華やかになるワインもあった。今回、比較テイスティングをして味の違いがあったため、その違いをお客様に楽しんでもらえるのではないかと思う」と期待し、松坂支配人は「味の違いはあったが、おいしさの比較は難しかった。今後、熟成年数を重ねるごとにさらに変化するのではないかと考える」と話しました。
ワインは昨年3月、醸造用ブドウを栽培する大迫醸造用葡萄研究会が998本を同ダムの監査廊に貯蔵。同ダムは年間の平均室温が約10度で平均湿度は74%でした。
同社製造部の藤原欣也工場長は「ダムは地下倉庫よりも平均室温が一定で、今後も様子を見ながらダムの活用方法を県と連携して検討する」と話しました。