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アスパラガスの簡易雨よけ設置促す 病害予防に有効 実績検討会を開催

2020年12月7日

 JAいわて花巻北上地域野菜部会アスパラガス専門部は12月7日、JA和賀町支店・岩崎支店・横川目支店で実績検討会を開きました

 部員やJA、関係機関など32人が参加しました。同専門部の佐藤祥行部長は「地域の抱える問題もあるが、頑張ってアスパラガスの生産を継続していこう」とあいさつ。県中部農業改良普及センターの職員が今年度の生育経過や簡易雨よけ栽培実証試験の結果を報告しました。JA管内の7カ所に簡易雨よけの実証ほを設置し、全ての実証ほで茎枯病の発病抑制効果が認められたことから、JA管内で問題となっている茎枯病の発病を防ぐために積極的な簡易雨よけの設置を促しました。昨年度と今年度に実証試験をした部員からの具体的な話や意見、要望を聞き、参加者は簡易雨よけ栽培について理解を深めました。


 簡易雨よけ栽培は、アーチ状の支柱にビニールを被覆することでアスパラガスが降雨に直接触れることや泥の跳ね返りを防ぐ栽培方法。アスパラガス茎枯病の発病を抑制することができるとの知見があります。他県では普及が進んでいることから2018年度からJA管内における防除効果と経営評価をするために実証ほ場を設置しています。JAは来年度以降、簡易雨よけ栽培の普及拡大を目指しています。


 JA職員は北上地域の今年度の実績と来年度に向けた取り組みについて説明しました。北上地域の販売実績は前年対比で出荷量93・8%、平均単価110%、販売額99・9%とほぼ前年並み。来年度は出荷量65t、販売額6500万円を目標に、「反収向上対策」「茎枯病防除の徹底」「生産拡大対策」「販売対策」の4つの取り組みを掲げました。新規生産者の獲得や簡易雨よけ栽培の普及による反収の向上を図り、岩手県一の産地の地位を守っていくことを確認しました。参加者らは来年度の生産方針を確認し、意気込みを新たにしました。

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