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異業種連携でヒマワリ栽培 北上市の佐藤孝志さん

2020年8月24日

 岩手県北上市和賀町の佐藤孝志さん(43)は、昨年度からヒマワリを栽培しています。

 栽培は、遊休農地や耕作放棄地を解消し、小麦や大豆との輪作体系の可能性を見いだそうと取り組み始めた「ひまわり畑プロジェクト」の一環。東京農業大学の学生が提案したアイデアを基に取り組み始めました。地元の農家やカフェ、同市の地域おこし協力隊などが協力し、観光資源として活用するほか、油を搾って地域の協力店で販売しています。

 今年度は、同町岩崎地区内の夏油高原いで湯ライン沿いを中心に計6カ所、前年度の2倍となる総面積約4haで約20万本を栽培。5月下旬から6月上旬に種をまきました。8月中旬から下旬には見頃を迎え、市内外から訪れた人たちの目を楽しませています。10月中旬には収穫。秋から冬に選別したのち、県内の加工工場に依頼して搾油と瓶詰めをします。商品は、地域の産直や飲食店、温泉施設など10カ所で販売しているほか、地元のカフェで提供する料理に使用する予定。収穫と選別は、農福連携の一環として同市内の福祉施設と協力して行います。

 ヒマワリ栽培は、小麦や大豆と比べて防除作業が必要なく省力化できることがメリット。昨年度は約2haで栽培し、種を約1,200kg、油を約420kg生産しました。今年度は約4haで栽培し、種2,000kg、油700kgの生産を目指します。

 同プロジェクトのテーマは「笑顔満開」。佐藤さんは「ヒマワリ畑を見に来てくれた人、油を使った料理を食べた人、協力いただいている地元の業者を笑顔満開にしたい。異業種と一緒に取り組むことで、それぞれの得意分野を生かすことができる仕組みを作りたい」と意気込みました。

 来年度以降も、岩崎地区内でほ場があれば栽培面積を増やしていく予定です。


佐藤 孝志 さん

 ヒマワリの栽培と管理をする佐藤さんは、米「ひとめぼれ」や小麦、大豆などを栽培する専業農家。JAいわて花巻北上地域青年部和賀支部の一員でもあります。

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