ＪＡいわて花巻果樹部会若手りんご生産者グループ「ＴＨＥ　ＲＩＮＧＯ　ＳＴＡＲ」は７月１５日、花巻市内でメンバーの園地を視察する「園地巡視会」を開きました。巡視会は、メンバー同士の理解を深めて技術研さんを図ろうと５年前から実施しています。

　グループのメンバーやＪＡ職員、県中部農業改良普及センターの職員ら２１人が参加。小原忍会長は「今年の活動は、新型コロナウイルス感染症の影響で巡視会のみとなる見込み。メンバーの園地を参考に質問や意見を出し合い、今後の栽培技術を磨こう」と呼びかけました。

　メンバーの園地３カ所を巡回し、園主が経営概要を紹介。リンゴ栽培のほかに桃の栽培をしているメンバーの園地では、桃の生産と販売について学びました。園主は「リンゴ早生種は、高温による品質低下や価格低迷により販売環境が厳しいが、桃は温暖化により当管内も栽培適地になりつつあるため、所得を捕える樹種として期待がもてる」と話しました。桃は植えてから成木化年数が短く、早期に収益をあげられることやリンゴの収穫時期と被らないことから、導入を検討するメンバーも見受けられました。メンバー同士で、抱えている悩みなどの意見交換を行い、実りのある園地巡視会となりました。

　その他、今年度からＪＡ石鳥谷園芸センターに導入された新たなリンゴ選果機の見学も行い、ＪＡ職員は「光センサー搭載の最新型の選果機が導入された。選果機の性能をフル活用し有利販売に結び付け農家所得向上を目指す」と話しました。
 

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