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雑穀増産へ機械化模索 プロ農夢花巻事業本部

2020年5月14日

 JAいわて花巻の子会社、JAグリーンサービス花巻プロ農夢花巻事業本部は、平成29年度から雑穀の移植栽培を本格的に行っています。

 全国から需要があるものの高齢化などで栽培面積は減少傾向のため、機械化体系による移植栽培を模索。雑穀は直播栽培が一般的ですが、移植栽培だと種まき後の間引きや除草などの作業を減らせるほか、種まき後に大雨などで種が流失する恐れがなくなるなどのメリットがあります。昨年度は、「タカキビ」と「イナキビ」の収量を確保するなどの成果を上げ、栽培技術を農家に普及できる体制を整えました。「モチアワ」は、移植はできましたが収量が少なかったことから、今年度は除草作業をこまめに行う予定です。

 花巻市は、全国でも有数の雑穀産地。令和元年度は、JA管内で生産者210人が約340haで栽培しました。同社はJA管内産の雑穀を年間約500t取り扱います。

 5月11日は、同市の同社敷地内にあるビニールハウスで播種作業を行いました。448穴のセルトレーに種を2、3粒ずつ、「イナキビ」を220枚(約1ha分)に播種しました。播種機は野菜用を使用。同社の職員3人が種と培土を補給し、種まき後のセルトレーに水をまいてビニールハウスに移しました。

 来週は、「タカキビ」900枚(約4ha分)、「モチアワ」65枚(約30a分)に播種する予定。温度や水などの管理を徹底し、「イナキビ」は5月25日から、「タカキビ」と「モチアワ」は6月1日から同市内の8生産者に出荷予定のほか、「モチアワ」25aを試験的に自社栽培します。

 同社の畠山譲本部長は「花巻市の雑穀は全国から需要がある。その需要を満たすため、機械化体系により生産量を増やし、産地としての供給責任を果たして農業者の所得増大を図りたい」と話しました。

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