ＪＡいわて花巻や北上市、生産者で組織する二子さといも協議会は４月２日、岩手県北上市の二子地区交流センターで同市の特産「二子さといも」の栽培講習会を開きました。

　「二子さといも」は、同市二子町を中心に栽培している全国的に珍しい「赤茎（あかから）」の品種。滑らかな食感と強い粘り気、煮崩れしない柔らかさと独特の深い味わいが特徴です。平成３０年９月に県内で４件目、野菜では初となる地理的表示（ＧＩ）保護制度の登録を受けました。現在、ブランド力強化や知名度アップに取り組んでおり、ＧＩマークが印刷された段ボールやシールを付けて販売を行っています。 

　同日は、生産者やＪＡ、同市の職員など約６０人が参加しました。ＪＡ職員が栽培暦を説明したのち、 高橋豊さんと及川傳治さんの２人が生産者を代表し、種芋選別や伏せ込み、圃場準備、植え付けなどの作業や管理方法を説明。使用する資材や農薬、作業のタイミングなどを伝えました。参加者たちはメモを取って学んだほか、種芋の大きさや追肥の有無・時期などの質問を通して理解を深めました。

　県中部農業改良普及センターの職員は、種芋貯蔵研究の報告のほか、農薬の適正使用について講話。農薬の登録状況や用途、有効期限を確認してから正しく使うこと、耐性菌が発達しないよう適切な薬量を散布することなど、効果的に使うよう呼び掛けました。

　同協議会は、栽培や管理方法に関する講習会を定期的に開いていく予定です。

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