ＪＡいわて花巻は、農業の担い手の高齢化や後継者不足による労働力確保対策として、無料職業紹介所「アグリワーク」を開所しました。

　ＪＡ管内の組合員から、農作業の繁忙期に人員が不足し、働き手を確保したいという要望があり開所に至りました。生産者である求人者と働き手である求職者からの申し込みを受け付け、ＪＡが求人者と求職者の雇用関係の紹介やサポートを行うことで組合員の農業生産活動を支援します。ＪＡが地域課題である労働力確保に向けて取り組むことで、ＪＡが目標に掲げる販売品販売高２５０億円の達成を目指します。

　５月２４日には、岩手県花巻市のＪＡ総合営農指導拠点センターで開所式を開催。関係機関やJA協力組織の代表、ＪＡ職員など約３０人が参加し、ＪＡの阿部勝昭組合長やＪＡ岩手県中央会の照井仁参事、花巻市農林部の菅原浩孝部長など６人がテープカットをして開所を祝いました。阿部組合長は「農業者の所得増大を実現するために労働力を確保し、農業生産額をアップしなければならない。このアグリワークが機能し、販売品販売高２５０億円の達成に期待する」とあいさつしました。

　今後は組合員向けの説明会を随時開き、無料職業紹介所「アグリワーク」を周知するほか、多様な求人に対応するため新聞折り込みなどを活用し求職者を募ります。農作業に関心のある人を対象に体験会も開催していく予定。実際に農家と交流しながら、どのような仕事内容があるか農作業を体験し、農繁期の労働力支援に繋げられるよう取り組みます。求人票と求職票はＪＡのホームページからダウンロードできます。初年度は、花巻地域のみとし、順次、対象地域を拡大していく予定です。

　無料職業紹介所「アグリワーク」の高橋徹所長は「労働力不足の解消に向けて取り組み、生産性の維持・拡大を目指す。組合員の要望に応えられるよう展開していきたい」と意気込みました。

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