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リンゴ過去最高の7億1700万円

2019年3月29日

 JAいわて花巻の果樹販売金額で1位を誇るリンゴの平成30年度販売金額が、平成20年のJA広域合併以来最高の7億1700万円を記録しました。数量も計画の25万ケース(1ケース10kg)を上回る25万3000ケースとなりました。25万ケースを上回るのは平成27年度以来の3年ぶりです。

 JAでは、販売金額の増加が見込める県オリジナル品種の「はるか」と「紅いわて」、極早生品種「紅ロマン」の3品種を平成22年度から積極的に推進。糖度15度以上、蜜入り指数2.5以上の基準を超えている「はるか」をいわて純情プレミアムリンゴ「冬恋」として販売しています。「紅ロマン」と「紅いわて」は高温に耐えることができ、着色の良い品種として市場からの評価が高まってニーズにマッチングしました。導入から約10年が経ち、収量が年々増加していることも実績に結び付きました。

 内部品質センサーで選別し、糖度13度以上、蜜入り指数2.5以上の基準を超えているサンふじは「賢治りんご」として販売。販売促進用の資材や宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をイメージした絵柄の専用箱を制作するなど、「賢治りんご」のコンセプトを見える化し、産地のこだわりを伝え続けたことで消費地の評価が上がり、ブランドの知名度向上と取引先の増加に繋がりました。このことにより平均単価が上昇。平均単価と市場からの評価が高いと、今年度初めてJAに出荷する生産者もいました。「賢治りんご」と「ふじ」全体の数量はJA広域合併以来最高を記録。今年度の「賢治りんご」の数量は5万8636ケース(平成20年度比140%)で販売金額は1億9551万円(同比226%)、「ふじ」全体の数量は9万4922ケース(同比126%)で販売金額は2億8327万円(同比205%)と、JAを代表する品種になりました。

 JA管内では、JA果樹部会の若手リンゴ生産者で構成し、平成26年に発足した若手りんご生産者グループ「THE RINGO STAR」が活躍。園地巡回や小学校社会科副読本用動画「りんご畑の1年」の制作、教育機関で行う「出前授業」など意欲的な取り組みが産地の活性化に繋がっているほか、JA職員と次世代を担う後継者との強い結びつきが共同選果と共同販売の機運向上に繋がっています。市場の担当者は「JAいわて花巻は勢いがあり、活気に溢れている」と話します。

 来年度は石鳥谷園芸センターの選果機を更新する計画。最新機種を導入し、令和2年度の選果から稼働する予定です。付加価値販売の拡充により販売金額の増加に繋げようと、現在は花巻園芸センターでのみ行っている内部品質センサーを使った選別を石鳥谷園芸センターでも行います。令和2年度は数量27万ケースを目指します。

 JA果樹部会の昆野幸作部会長は「関係機関の熱心な指導とそれに応える生産者の努力のたまもの。市場とのつながりを強化したJA担当者の力も大きい。この機運に乗り、選果機の更新に向けて出荷数量の増加を目指したい」と意気込みます。

 JA営農部園芸販売課で果樹担当の藤原賢調査役は「市場から産地に対する評価を獲得するには共選共販体制の強化が不可欠。部会員の力を結集し更なる高みを目指す」と話しました。

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