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GI登録の効果表れ、平均価格が上昇 「二子さといも実績検討会」を開催

2019年2月21日

 生産者や北上市、JAなどで組織する二子さといも協議会は2月19日、岩手県北上市のJA北上支店で「平成30年度二子さといも実績検討会」を開きました。

 「二子さといも」の今年度の出荷量は114tで販売高は5395万円。干ばつの影響で平成29年度より減少しましたが、昨年の地理的表示(GI)保護制度登録の効果もあり、1kg当たりの平均価格は前年比123%の472円となりました。

 実績検討会には会員約50人が参加。小原富美雄会長は「来年度に向けたよりより話し合いにしてほしい」とあいさつしました。JA職員が今年度の出荷実績を報告したほか、同市の職員がGI登録に関する生産者アンケートの調査結果を提示。「GIマークを使用後、産直の売れ行きが上がった」「GI登録の強みを生かしたPR活動をしてほしい」などといった感想や要望が出されました。同市の職員は販売戦略についても提案しました。

 勉強会も開き、県中央農業改良普及センターの鴨志田千恵さんがほ場づくりの基本技術について講演。堆肥の役割や選び方、マルチの種類や特性などについて伝えました。

 

~二子さといも~

 「二子さといも」は、同市二子町を中心に栽培する全国的に珍しい「赤茎」の品種。味が濃く食感が滑らかで、独特の強い粘り気と煮崩れしない柔らかさが特徴です。

 昨年の9月27日にはGI法に基づき農林水産大臣登録第68号として、県内で4件目、農産物では初めてとなるGI登録がされました。10月19日からはGIマークを付けての出荷を開始しました。

 GI登録に向けて平成29年6月に設立した同協議会では、さらなるブランド力の強化や知名度向上に取り組んでいます。昨年8月22日から2日間は東京都内で開かれた「アグリフードEXPO」に、2月15日から2日間は同都内で開かれた「GIフェスティバル」に出展。バイヤーや消費者に向けたPR活動を継続して行っています。岩手県の「未来を担う園芸産地一番星育成事業」を活用し、「二子さといも」や「二子さといも」を使った料理、GI登録などについて紹介するパンフレットも制作しました。

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