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各作目における高温多照・小雨による今後の対応について

2018年8月3日

各作目における高温多照・小雨による今後の対策について

平成30年8月3日発行   

花巻農業協同組合 営農部

 

○米穀関係

作目 生育状況と今後の対応について
水稲
生育状況
岩手県の幼稲形成期は平年並みであり、花巻・北上地域では出穂期は平年より3日位早いと見込まれます。
いもち病の発生は「並」、斑点米カメムシ類の発生は「並」であり、適期防除を心掛けましょう。
技術対策等
・出穂後は高温時でも良好な登熟が行われるように適切な水管理を行いましょう。(収量・品質への対策)
・斑点米カメムシ類の防除は、出穂時期に注意して適期(穂揃い7日後)に行いましょう。(品質への対策)
・穂いもち病防除は、葉いもち防除の徹底が重要であり、これからの管理にて病原体を発見した場合には治療剤「ブラシン」等の薬剤散布を速やかに行ってください。(収量・品質・周辺への影響)
・早期落水は品質低下のおそれがありますので注意してください。
その他
稲刈りが早まるものと予想されますので、機械の点検や刈取りの計画を早めに行い、スムーズな稲刈り作業が出来るように準備しましょう。
大豆
生育状況
大豆の生育は平年並~やや早い。8月上旬に開花期を迎える。
8/2段階で生育良好であるが、干ばつや茎疫病が多少見られる。
技術対策
①明渠や畝間を利用しての入水を行う。
②マメシンクイガ・紫斑病防除を行う。
※薬剤使用の際は、高温時には薬害が出やすいため、早朝及び夕暮れ時の使用をお願い致します。
雑穀
生育状況
全穀種について平年並~やや早めとなっている。
ハトムギについては、干ばつ障害が多く見られるため、早急に明渠や畝間を利用しての入水を行う。
技術対策
①明渠や畝間を利用しての入水を行う。
②葉枯病防除を行う(8月上旬頃まで)
※多くの雑穀についてヒエ科雑草が多く見られます。これから施用する登録薬剤はありませんので、抜取等管理の徹底をお願い致します。

 

○園芸関係

作目 今後の対応について
野菜
まとまった雨がなく高温が続き、高温乾燥による尻腐・花落等障害が多発しているため下記の対策をお願いします。
・かん水回数を増やし土壌水分の保持に努める。
・可能であれば敷きわら等により地温を抑制する。
・畝間かん水を行う場合は気温の涼しい時間帯とし、滞水しないよう注意する。
・追肥は草勢を落とさない様かん水と合わせこまめに行う。
・ハウスは妻面・側面を開放し喚起に努める。
・尻腐対策(ピーマン・トマト):かん水と合わせカルシウム資材の葉面散布を行う。
・ダニ、アザミウマ類・タバコガ類等発生が多くなっていることから観察し、病害と合わせ防除する。
・収穫物は果温が上がらないよう出来るだけ直射日光に当てないよう注意する。
果樹
・かん水は果実肥大の促進、日焼け果の防止、樹勢回復等に最も効果的な対策となるので、SS等で水を運搬し出来るだけ実施する。
・干ばつの影響が大きく、果実肥大が鈍化気味であることから樹勢に応じ再度着果量の見直しを行う。
・日焼け果が発生しているので、葉摘みの量は最小限とし。果実温度が十分に上昇した日中に実施する。
花卉
・施設ではサイドビニール及びツマ面などできるだけハウスの上部を開放し、ハウス内気温の上昇を抑制する。また、遮光、かん水により草勢を維持し地温上昇を防ぐ。
・高温のため蒸散による水分の消費量が多くなるため、水源が確保できる圃場ではかん水を継続する。
・高温により開花が前進するもの、抑制されるものがあるので、取り遅れのないよう採花する。
・水あげが悪くなるため、高温時の収穫は避ける。
・ハダニ類等の発生が多くなることから状況を確認し適期防除を行う。

 

○畜産関係

作目 今後の対応について
全般
(1)畜舎外から畜舎温度を下げる
 寒冷紗やよしずによる日除け
(2)畜舎内から畜舎温度を下げる
 換気扇や扇風機での送風
(3)飼養管理面から
 良質で消化率の高い飼料の給与
 ビタミンやミネラルを給与、清浄で冷たい水の給与 
 
※詳しくは各支店営農課、各営農センターへご相談頂きますよう、お願い致します。

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