今年は、７月中旬まで気温が高めで日照時間が多く、降水量は少なめで推移。その後８月下旬まで曇天が続き、生育がやや遅れているが糖度の上昇は順調に進みました。黒ブドウ品種の着色も順調に進み、今後の天候回復によって更なる高品質なブドウの入荷が期待されます。

　初日の仕込みは、１１月上旬発売の赤ワイン用で同町を中心とした県産「キャンベル」７tを使用。甘い香りが漂うなか、作業員が手際よくブドウをベルトコンベヤーに投入し、破砕機で枝を取り除き実をつぶしたあと、皮ごとタンクに移しました。

　藤舘昌弘社長は「おいしいワインを消費者のもとに届けられるよう、今後の天候に期待しながら仕込みをしていきたい」と意気込みました。

　同社は、１０月上旬まで「キャンベル」を中心に赤やロゼなどを、１０月中旬からは醸造専用品種「リースリング・リオン」などを仕込み、１１月上旬まで生食用品種と醸造専用品種合わせて約３３０tを仕込む予定。同町の醸造用ブドウ生産者は、エコファーマーの認定を受けて安全・安心で良質なブドウ栽培に取り組んでいます。